fancy? heart

長い間、在宅生活をしていたTさん。三年前からハートに通所し始めました。誘われるまで行動することができず待っていることが多かったTさん。自閉的傾向があるからなのか、それとも違う理由があるからなのか悩みました。そして、もう少しTさんのことを知るための手助けに、PEP検査をしました。(PEPは発達年齢と自閉的な尺度を計るための検査です)
その結果、Tさんは引っ込み思案な性格で、いろんなことに自信が持てなくて、次の行動に移れないのではないかということが見えてきました。そして、一番大きかったことが、私たちが遠慮しながらTさんに関わっていたことに気づきました。
Tさんが楽しいと思ってもらえるように声かけをはじめました。Tさんは少しづつ自分で動くことが増えてきました。そして、今では当たり前のように「昼食後の片付け」や「帰りの身支度」ができるようになりました。
さらに、Tさんが楽しめることを探し、週一回、軽作業の具材を入れる箱に、フェルトで『りらっくま』や『ひよこちゃん』のデコレーションをしてもらうことにしました。
そのうちハートの作業室全部がファンシーな空間になってしまうのではないかと、内心ドキドキしている今日この頃です。(山本俊)