昨年9月、厚生労働省が、知的障害を抱えながら、一人暮らしを希望する人達のための、通過型のグループホームを作る案を出したことを知りました。断じて容認はできないと思った私は、10月に同じ考えを持つ人達とネットワークを結成し、署名を呼びかけました。驚くことに、6万8千筆を超える署名が集まりました。  当事者の人たちの「私たちぬきに私たちのことを決めないで」「グループホームは私たちの大切な暮らしの場です。訓練の場ではありません」の声が、6万8千人もの人たちに届いたのです。  その後も、厚労省の担当者との意見交換や、この問題を国会議員の人たちに知ってもらうための院内集会など、精力的に活動をしてきました。そして、厚生労働省の人などから、「知的障害者にとって、グループホームで暮らす事の意味を知りました」「当事者の意見を聞かせてもらったのは貴重な経験でした」などの感想をいただきました。  前向きな発言のようにも思えますが、社会の人だけでなく厚生労働省の人たちも、知的障害者のことをあまり知らないという事実に驚きました。 もっともっと、「知的障害当事者の思いを伝えること」の、そして、「それが実現するために行動すること」の大切さを痛感しました。  グループホームは、知的障害がある人たちにとって、とても大切な暮らしの場です。その暮らしの場が、国の制度で大きく左右されてしまうのです。私たちは精いっぱい当事者の立場に立ち、当事者の人たちと共に国と闘っていきたいと思います。 そして、もう一つ。「介護者には、できないことは手伝って欲しいけれど、いつご飯を食べるか、いつ寝るかは自分で決めます。介護者に命令されたくはありません」という当事者のことばを真摯に受け止めたいと思います。日々の暮らしの主人公は、当事者一人ひとりなのです。 (林)

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