言うは易く行うは難し

 
パンジーが始まって以来、大切にしてきた言葉があります。「職員は、パンジーで働き始めて一年の間に、すべての当事者と関われるようになることをめざして下さい。関係性が築けていない状態での指導や制止は必要ありません。へたな指導は関係性をこわす場合があります。大切なのは、より良い信頼関係を築こうとするプロセスです。その中で、当事者の人が心を傾けてくれるようになることです。それが、当事者の安心感につながります」
今、パンジーを利用する人が多くなりました。グループホームで生活する人も七〇人を超えました。それに伴い、職員も多くなりました。私は、改めて、その言葉を伝え続けてくことの大切さを感じています。
とはいえ、「言うは易く行なうは難し」です。これまで、「わかりました。だけど、どうしたらいいのでしょう?」の問いかけに、「自分で考えなさい!」と少しムッとしながら答える場面が多くありました。その問いかけに、どんなアドバイスができるのかが、これからの私の課題です。