おだやかに・・・

3月、パンジーは、グループホームでくらしている人が37度3分の熱を出しました。病院に行っても検査をしてもらえません。何もかもがあいまいな状況でした。コロナの可能性を考え、別の住居に移動をしてもらって、経過を見ることにしました。平熱が続くようになるまで、ひやひやでした。その後も、2~3人が同じ経過をたどりました。
そのような日々をくり返しながら、4月になって、新しい当事者や職員が通い始めました。今は、パンを売りに行くことも、講演に行くことも、メディアで撮影に行くことも、中止しています。みんなで近くの公園に散歩に行ったり、ビデオを見たり、これまでより、おだやかでゆったりとした時間を過ごしています。
一方、社会に目を向けると、これまで誰も経験していない事態に多くの人が不安な日々を過ごしています。そのような状況の中で、人工呼吸器の使用をめぐって、障害を持った人が後回しにされる「命の選別」が行われる可能性があるとも言われています。そのような社会にならないように、しっかりと動きを見続けたいと思います。
そして、コロナ収束後、皆さんとこれまでよりももっと楽しく出会えることを願っています。