暑い夏とサックスと

 八月、パン屋のTさんに、ちょっといい話がありました。東大阪市の中学校の吹奏楽部の先生から、「吹奏楽部の練習に来ませんか」と言われたのです。全盲のTさんは、音楽が大好きで、長年ギターを弾いたり、サックスを吹いています。カラオケもとてもうまい!

Tさんは、当事者による講演会や、パンジーまつりで中学校との演奏に参加したりと、いろんな場面で演奏してきました。パンジーの昼休みにTさんがサックスの練習をすると、メンバーがTさんの周りに集まり、一緒に歌ったり、踊ったり、とても賑やかになります。
さて、週2回程、中学校の吹奏楽部の練習に参加するようになったTさん。
Tさん曰く「今は「夏祭り」とJメドレーの2曲を練習している。忙しいけどめっちゃたのしい。保育園の夏祭りと、中学校の定期演奏会に参加する。いつかはソロで演奏する機会があればいいなあ」とのこと。
ますます、活躍の場が広がっていくといいですね。
また、暑かった八月、メンバーは暑さにも負けず毎日、元気に過ごしていました。月曜日の午後にはハイキングに出かけ、奈良の森の中をのんびりと歩きます。人数は多くないですが、みんな楽しそうに出掛けます。暑い中、帰る前に飲むドリンクは格別! こうして、暑い夏は過ぎていきました。    (野村)