努力がつなぐ支援の輪

フィリピンからの技能実習生として日本にやって来たアルジさん。現在パンジーのパン屋さんで働いています。最初は「パンを作るのも初めて」と言っていましたが、あっという間に食パンを上手に焼けるようになりました。小麦に比べて作り方が難しい米粉パンも器用に焼き上げます。
当事者との関わりにも少しずつ慣れて、今では職員カンファレンスでも素敵な発言をしてくれました。
「言葉はまだ難しいけど、夜に勉強しています。関わりも、たくさん目で見て覚えました。僕にはこの経験があります。だから新しい職員が来ても「これは良い」「これは違う」って言える。経験したから言えます」
その言葉に、他の職員たちも感動。
「努力しているアルジさんの姿に、自分も何かチャレンジしたいと思った」「そうやって関わりを見てくれているのだと分かった。手本になるような支援をしたい」——そんな声が上がりました。
支援する私たちは、当事者にも職員にも“見られている”。
だからこそ、誰が見ても安心でき、そして誇れる支援をしていきたいと思います。(見舘)