もっと話を聞いてほしかった・・

「きぼうのつばさ」第38回放送の「私の歴史」で、これまでの人生を語ってくれた成松真吾さん。 その時に病気のお母さんのことを心配していました。https://pansymedia.com/broadcaster/38.html

7月になって、長く寝たきりになっていたお母さんが危ないという知らせが入りました。 成松さんは、それから1週間近く泊まり込みで看病しました。 「お袋は意識がなかったから分からへんやろうけど、何かしてあげたかった」。 仕事を休んで給料が減ることを心配した私の言葉に対しても「最後に親孝行がしたかったんや。居させて欲しい」と。 7月9日、およそ30年の闘病生活の末に亡くなられました。享年73歳でした。

ご遺骨はお兄さんに頼みこみ、納骨まで預かることになりました。 毎朝、お水とお花を替え、線香をあげています。

小さい頃は両親に虐待され、成松さんには家族との楽しい思い出があまりありません。 大人になってからも、厳しい出来事の連続で、挫折を何度も経験しました。 それでもなお、お母さんのことを大切に思い続けています。 遺骨を前に「もっと話を聞いて欲しかったな・・」と語ります。 人をまっすぐに見て、迷いなく、思い続ける。 その姿勢に敬意を感じずにはいられませんでした。(相談支援担当:福岡)