「グループホームについて考えよう」集会報告

4月14日、「グループホームについて考えよう」集会が開催されました。 会場に到着すると、続々と人が集まってきて、久しぶりに会う人もたくさんいて、中河内地区の障害者団体のつながりを改めて感じました。 集まったのは約150人。さらにリモートでの参加が30か所。同時に、奈良でも「グループホームについて考える集会」が同日開催されています。これから大阪市内でも開催され、さらに5月18日には衆議院会館でグループホームの再編に反対する緊急院内集会が開かれます。 集会では同志社大学の鈴木良先生が、障害者権利条約の視点からグループホームの可能性と課題について話してくださいました。とても興味深く面白い内容でした! 1989年に厚労省で作られた『グループホームの設置・運営ハンドブック』には、入居者の数は4~5人を基準とすると書いてあるし、日常生活は訓練・指導は最小限。管理性は排除。仮の住まいではないことを自覚して、一市民としてすべての権利が保障されるように最大の配慮をされなければならない」と書いてあったそうです。グループホームを通過型にして「訓練の場」としようとしている今の厚生労働省の考えていることとは、全く違います!  今や10人規模のグループホームがバンバン建てられています。そして、グループホームでくらしている人の5人に1人が大規模グループホームに住んでいるそうです。なんでこんなに後退してしまったのだろう。設立当時の理念はどこへ行った!? 先生は、「どんなグループホームにしたいのか、どんな暮らしがしたいのか。家族のように生活したいのか、それとも一人でご飯を食べたいのか。誰と暮らしたいのか、それはすべて本人が決めること。周りの人や制度が決めてはならないのだ」ということを強く話してくださいました。 その後、「私たち抜きに決めないで」「グループホームが訓練の場になるのは嫌です」などの力強い発言が続きました。  だから、「当事者ぬきに制度を勝手に決められないよう、職員は当事者のしたいことより、効率や世間体を優先させないなよう、頑張らねば!」と気持ちを新たにした職員が多かったように感じました。 このパワーを、院内集会に続けたいと思います。 (吉田)