仲間がいるから

こんにちは、パンジーⅡです。 仲野宏祐さん、31才。2009年からパンジーⅡに通所し、今年で14年目になります。 最近の仲野さん、新しい姿を見ることが増えました。仲間の背中を押して一緒に作業に誘いかけたり、仲間を気づかい、昼休みに一緒に買い物に行ったりすることです。 実は、仲野さんは学生時代ひきこもりで、中学校・高校ともに通えていませんでした。自宅でほとんどの時間を過ごし、友達と呼べる存在もいませんでした。パンジーⅡに通所を開始した当初も、毎日通うことが難しく、朝になって「休みます」の連絡を受けることが多くありました。  その間、心を許せる当事者も職員も限られていました。私が、少し話しかけただけで、ふさぎ込んでしまい、人から離れて一人でポツンといる・・・。気を許してもらってきたかなと思った頃に、一回の声かけで、また関係性が元に戻ってしまう。そんな事が続き、その度に「どう声を掛けようか? どんなことに興味があるんかな?」と考えました。  そんな仲野さん、年月をかけて、少しづつ参加できる活動や行事が増えてきました。心を許せる友達もできていきました。自信が少しづつついてきたのだと思います。  最近は、仲野さんから「おはよう」と手を挙げてみんなに挨拶しています。そんな姿を今後も見続けることができるように、仲野さんのペースや気持ちを大切に支援をしていきます。(吉野)