厨房で大笑い
私は毎日、パンジーⅢの厨房で働いています。みんなで力を合わせて約160食の昼食と100食の夕食を作ります。
時間に追われることもあり体力的にもハードな毎日ですが、ときどきほっこりすることがあります。
湯村さんは厨房の大ベテランです。食洗機で洗ったお皿を、食器乾燥機に入れる仕事をしているのですが、余分な動きもなく流れるように作業しています。しかし突然予想外の行動をします。
乾燥機の扉を開けてと伝えると、そこまで歩いて行き、手動の扉に手をかけないで扉に近距離で向き合います。あれっ? 聞こえなかったのかなと思いました。さらに行きつ戻りつして、やはり扉をあけずに、お店を探しているようなそぶりで乾燥機に向かっています。スタッフの萩原さんが「自動扉ちがうで~!」と突っ込むと、厨房で働くみんなが、どっと大笑い。すると湯村さんはにやっと笑って乾燥機を開けてくれます。
お茶休けいのときには、お茶を飲んでから突然コップを頭の上に乗せる湯村さん。「何やってんのー」とみんなに言われて嬉しそうです。
厨房で忙しく働いている人たちを笑わせようとしてくれているんやなと思います。私も忙しさに振り回されず、湯村さんのように周りを和ませられる支援をしていきたい! と、ひょうきんさを出そうとしても、合いの手を入れることが精いっぱい…。しばらく湯村さんに頼ろうと思います。(山田)