パンジーⅤの当事者2人の『私の歴史』
パンジーⅤの2人の当事者が「私の歴史」を語りました。長尾明子さん、浅野真岳さんです。
長尾さんは「私の歴史」に出演したい気持ちは強くありましたが、家族の事が気になり、「川股さん、やっぱり出るの辞めたいんや」と私に伝えてきました。その時の長尾さんの表情は今でも忘れません。長尾さんと沢山話しをしました。長尾さんの本心は「出たい」の気持ちでいっぱいでした。家族とも何度も話しをし、家族は「本人がそこまで出たいのなら応援します」と言ってくれました。長尾さんは、涙を流して喜んでいました。
撮影には、新しい洋服を着て、準備万端でこの日を迎えました。全てが長尾さんにとって初めての経験です。メイクも撮影も。メイクをして変わった自分の姿に、驚きと喜びが溢れ出る長尾さんの姿に、私は、少しばかり涙が…。
撮影を無事に終え、変わった自分を見てもらいたいと、仲間の前に行くと、「うわぁー可愛い!」「綺麗!」と大絶賛。一日中、メイクを落とさず過ごしていました。
長尾さん。これから思う存分お洒落を楽しみましょう!
次は、浅野さんです。浅野さんは緊張しつつも、どんと構えていました。浅野さんは、この日を待ち望み、何度も職員に生い立ちや経験を話しながら、原稿を作成していきました。
撮影30分前には、髪を洗い、カッコよくセットをし、撮影に挑んでいました。
大好きな、ビートルズのTシャツを着て、大好きなギターで演奏し、とても素敵なシチュエーションでの撮影でした。撮影後は、「放送日が楽しみなんや~」とワクワクし、撮影の余韻に浸っていました。つらいことをたくさん経験してきた浅野さん。浅野さんの夢がかなうように、私たちは精いっぱい応援していきます。(川股)