中新井先生の『かかわりの手がかりをさぐる』出版記念!

約10年の間、パンジーで当事者へのかかわりについてアドバイスをして下さった、中新井澪子先生の文章が本になりました。
その出版を記念したパーティが行われました。かつて中新井先生が施設長を務めた東大阪市療育センターの職員や、大阪府ポニーの学校で共に過ごされた方々、出版社の生活書院の高橋さんが東京から駆け付けました。さらにパンジーで中新井先生と過ごした当事者・職員。約50名が、このお祝いに参加しました。
 その場には懐かしい面々が顔をそろえ、昔話に花を咲かせました。「子供が重い自閉症で、命にかかわるような自傷があったが、前向きに生きていくきっかけをくださったのが中新井先生」「親以外には抱かれなかった子供を最初に抱っこしてくれたのが中新井先生でした。自閉症の子供を育てるのに途方に暮れていた私を先生が導いてくださった」とパンジーの当事者のお母さんたちは、中新井先生との深い絆を語っていました。
 当事者の福田直美さんは「中新井先生、パンジーに来てくれて、やさしくしてくれてありがとう」と話しました。表紙の絵を飾ったのは当事者の山本雄介さんです。自分の絵の描かれた本を熱心に読んでいました。
 すでに本を読んだ方は「この言葉も大事だと、付箋をたくさん貼りながら、読みました」。「とてもよかったので、同僚に勧めたい」と感銘を受けた方もいました。
 最後に、創思苑の理事長からの言葉がありました。「どんなに障害が重くても、受け入れるという理念で始めたパンジーですが、その理念を実現するには、職員の支援が欠かせませんでした。中新井先生に来ていただいて、その教えを受けたことは、今もパンジーに受け継がれています」。
この日、中新井先生の長年にわたる尽力と温かさが、しみじみと感じられるひとときとなりました。しかし、先生は20数年前と髪の色は変わってもお変わりなくて! ということで当時の写真も合わせてご紹介します!(吉田)

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